マニー、ドイツの歯科用器材販売会社を売却

医療器具製造のマニー、不振の独子会社売却
北関東・信越
2018/7/20 22:07
 医療器具製造のマニーは、歯科治療器具の販売を手がけるドイツの子会社を19日付で売却した。全株式を欧州企業に3億円強で譲渡したとみられる。マニーは15年に販社と製造会社をまとめて買収したが、利益率の低い販社は収益改善に時間がかかるとみて手放すことにした。削った歯の詰め物を生産する製造会社は引き続き傘下に置き、事業拡大に取り組む。
 独子会社グループ「SDG」のうち、販社を売却した。業績の足を引っ張っていたのは、入れ歯を成形する機械の販売代理店事業。売上高の6割を占めていたが、他社製品のため利益率が低かった。販社に送り込んでいた役員と従業員の計3人は製造会社に移す。
 買収時の取得額は非公表だが、今回の売却に伴い2018年8月期決算で1億円強の損失が発生するとみられる。一方、19年8月期は減収となるが、営業利益率は今期予想の25%から30%程度に上昇する見込みだ。
 マニーは自社歯科治療器具とSDGの商品との相乗効果を見込み、15年に両社の株式を投資ファンドから取得した。最終赤字だった販社の黒字転換は果たしたものの、経営再建は果たせなかった。


2018-07-19
マニーは歯科用器材を販売するドイツ子会社の Schütz Dental GmbH(売上高27億8000万円、営業利益2600万円、純資産3億1600万円) を譲渡(全株式)することを決議した。譲渡先は明らかにしていない。
Schütz Dental GmbHはデジタルワークフローシステムを主力製品とし、ドイツ国内で一定の顧客基盤を築いているが、利益率が低く収益性改善が急務となっていた。こうした状況下、グループ内で事業継続するよりは同社を売却して経営資源の集中を図ることが得策と判断した。
譲渡価額は非公表。譲渡日は2018年7月19日。
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