新型コロナ:ナカニシ、コロナ禍で通期予想未定に :日本経済新聞
ナカニシ、コロナ禍で通期予想未定に
ナカニシは8日、新型コロナウイルスの感染拡大で業績の見通しが困難になったとして、2020年12月期の業績予想と配当予想を取り下げた。同日発表した20年1~3月期の連結決算は、純利益が前年同期比73%減の4億4200万円と大きく落ち込んだ。業績の急減速を受け、6~12月の役員報酬は取締役で月額10~20%、執行役員で同5%減額することを決めた。
ナカニシは歯科医が歯を削るのに使うハンドピースが主力で、国内や欧米をはじめ全世界で事業展開している。ただ、主力市場の欧米で都市封鎖が相次いだため、販売先の歯科医院も一時休業となった。20年1~3月期の売上高は12%減の72億円に落ち込んだ。
各国にある販売拠点も多くが営業活動を停止している。通常操業している栃木県鹿沼市の本社工場もさらに需要が減少すれば、生産調整に入る可能性があるという。