産総研、3Dプリンター用材料で薬事承認 歯科治療にコバルトクロム可能

産総研、3Dプリンター用材料で薬事承認 歯科治療にコバルトクロム可能

[ 科学技術・大学 ]
産総研、3Dプリンター用材料で薬事承認 歯科治療にコバルトクロム可能
(2018/7/24 05:00)
3Dプリンティング技術を用いた人工歯の製造(産業技術総合研究所提供)

産業技術総合研究所の岡崎義光上級主任研究員とアイディエス(東京都文京区)は、3Dプリンター用のコバルトクロム合金粉末の薬事承認を取得し、歯科治療を可能にした。鋳造材に比べ疲労特性が2・5倍向上した。今後、国産の粉末材料の認可を目指す。
3Dプリンターはレーザー加熱の粉末積層造形方式を採用した。海外製の合金粉末をレーザーで溶着させ、合金粉末を重ねて溶着を繰り返して複雑な立体形状を作成する。義歯と固定部を一つの材料で造形できる。複数の材料を組み合わせるとアレルギーなどのリスクが増えていた。
材料として引っ張り強度や延性、耐食性が鋳造材よりも優れていた。アイディエスが歯科材料として医療機器承認を取得した。
(2018/7/24 05:00)
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