慶応大と東京歯科大、合併へ 2023年春めど: 日本経済新聞


慶応大と東京歯科大、合併へ 2023年春めど

2020年11月26日 17:25 (2020年11月26日 19:27 更新)

慶応義塾(東京・港)と東京歯科大(東京・千代田)は26日、合併に向けた協議を始めると発表した。2023年4月をめどに慶応大に歯学部を設け、統合する。10学部を擁する慶大はさらに歯学部を加え、総合大学としての競争力を強化する。

東京歯科大が6日、慶応義塾に歯学部の統合と法人の合併を申し入れた。慶応義塾は26日の評議員会で合併協議の開始を決めた。

慶大は少子化が進む中、小中高校を含めた一貫教育でのブランド力強化を狙う。歯科医の供給過剰を指摘する声もある。東京歯科大は、トップ私大との統合で競争力を高める。医科歯科の連携を強化し、大学の研究・教育機能も充実させる。

慶大は08年4月に旧共立薬科大と合併し、薬学部と大学院薬学研究科を設置した。東京歯科大との合併が実現すれば、医療分野では医、看護医療、薬に続く4番目の学部となる。慶大によると、医療系4学部を持つ総合大学は国内初になる。

私大の再編を巡っては、09年に関西学院大と聖和大、20年に関西国際大と神戸山手大がそれぞれ合併している。