202005松風・三井化学・サンメディカル、資本業務提携契約を締結

松風・三井化学・サンメディカル、資本業務提携契約を締結

2020/5/14 17:10
発表日:2020年5月14日
株式会社松風三井化学株式会社及びサンメディカル株式会社の業務・資本提携強化に関するお知らせ
株式会社松風(以下「松風」)、三井化学株式会社(以下「三井化学」)及び三井化学の子会社であるサンメディカル株式会社(以下「サンメディカル」)は、2009年5月20日に業務提携及び資本提携に関する基本合意書を締結し、3社が展開している歯科材料事業に関して業務・資本提携を行い、事業力強化に向けた連携を図ってまいりました。今般、松風及び三井化学は、3社の更なる業務・資本提携(以下「本業務・資本提携」)の強化に合意し、本日、資本業務提携契約(以下「本資本業務提携契約」)を締結しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
  記
1.本業務・資本提携の強化の背景及び目的
松風は、高い研究開発力と充実した販売網を保有して歯科材料・機器の総合メーカーとして事業を展開し、世界の歯科市場における存在感を高め、"創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する"という経営理念の実現に向けて取り組んでいます。
一方、三井化学は、素材メーカーとして材料分野に関する研究開発力を保有するとともに、子会社のサンメディカル及びKulzer GmbH等において歯科材料事業をグローバルに手掛けており、歯科医療従事者が求める革新的な製品・サービスの提供により、歯科医療を通じた人びとの健康とQuality Of Life向上への貢献を目指しています。
松風と三井化学は、この度の本業務・資本提携の強化により、3社がそれぞれに持つ得意分野を生かすことで、材料分野の研究開発、販売・マーケティング及び生産機能をより強固なものとし、歯科材料市場における存在感を高め、企業価値の向上に取り組んでまいります。
※以下は添付リリースを参照
三井化学は14日、歯科材料事業を強化するため、一部出資する松風および連結子会社サンメディカルとの業務・資本提携を強化すると発表した。第三者割当増資により松風に対する三井化学の出資比率を20%強に引き上げるほか、サンメディカルに対し松風が新たに20%出資する体制とする予定。3社は新製品開発の促進、製品ラインアップの拡充、国内外販売ネットワークのシナジー追求、生産機能の補完・共有の検討などを進める。これをベースに、国内の更なる提携強化や世界における歯科材事業の提携強化を協議する方針。
 3社は2009年に業務・資本提携を結び、各社の得意技術を生かした歯科材事業の拡大を進めている。三井化学は国内市場を中心とするサンメディカルが接着材料などを手掛けているほか、買収した独クルツァーがグローバルに歯科材料・機器・装置などを展開している。松風は人工歯や研磨材、ワックス製品、機器など歯科分野で幅広く事業を展開している。
 今回、松風が第三者割当増資を行い三井化学が新株を引き受けることで、松風の発行済株式総数に対する三井化学の保有割合は現在の11・17%から20・01%となる。第三者割当増資の払い込み期日は6月15日。一方、松風は三井化学が保有するサンメディカルの発行済株式総数の20%にあたる株式を取得する。これによりサンメディカルの出資比率は三井化学50%、歯科材などを手掛けるニッシン30%、松風20%となる。サンメディカルの株式譲渡も6月15日の予定。
 三井化学は成長3領域の1つにヘルスケアを位置付けており、歯科材事業はヘルスケアの主力の1つ。今回の業務・資本提携強化のもと国内外で更なる提携強化を目指すとしており、歯科材事業の拡大につなげる。