追加合格30分連絡つかず、辞退扱い 募集要項に不記載 九州歯科大 - 毎日新聞


追加合格30分連絡つかず、辞退扱い 募集要項に不記載 九州歯科大

毎日新聞2019年4月4日 12時10分(最終更新 4月4日 12時18分)

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 北九州市の公立大学法人九州歯科大(小倉北区、西原達次学長)が、今春入学の一般入試の追加合格者に電話で連絡した際、30分連絡がつかなかった対象者1人を辞退者扱いとしていたことが、大学への取材で判明した。「複数回電話連絡し30分つながらない場合は入学辞退とみなす」と学内で申し合わせていたが、募集要項に記載しておらず、受験生側からの抗議で追加合格とした。

 大学によると、辞退したとみなされたのは歯学部口腔(こうくう)保健学科の受験生。3月8日の合格発表後に3人から辞退の申し出があり、同月28日から不合格者のうち成績上位3人に追加合格の連絡をした。うち1人の受験生の親には携帯電話に2回かけたがつながらなかった。その後、折り返してきた親に「辞退とみなす」と伝えたところ抗議を受け、対応を協議。「受験生の不利にならないようにすべきだった」として追加合格にした。

 大学の募集要項には、同月28~31日に追加合格の連絡があるとの記述はあったが、30分連絡がつかなければ辞退とみなすとの記述はなかった。過去には30分つながらなかったことで実際に辞退者扱いとなった受験生がいるという。桑野主税(ちから)学務部長は「今後、申し合わせ内容を見直したい」と語った。【下原知広】

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