3月18日に厚生労働省より第112回歯科医師国家試験の合格発表が行われた。
全体での出願者数3,723名、受験者数3,232名、未受験者数491名、合格者数2,059名。全体の合格率は63.7%
新卒での出願者数2,452名、受験者数2,000名、未受験者数452名、合格者数1,587名。新卒の合格率は79.4%。
既卒での出願者数1,271名、受験者数1,232名、未受験者数39名、合格者数472名。既卒の合格率は38.3%。
国立・公立大学の平均合格率は79.2%、私立大学の平均合格率は59.0%となった。
新卒者の学校別合格率において、東北大学の97.6%を筆頭に、東京歯科大学、新潟大学、日本歯科大学新潟生命歯学部、北海道大学、岡山大学、大阪大学の7校の合格率が 90%を超えた。
合格率の経年比較

昨年度との比較で、全体の合格率は63.7%で0.8%下がっている。新卒者の合格率は79.4%で1.5%増加した。また、過去3年で新卒者の合格率は6.5%増加している一方で、既卒の合格率は9.1%減少している。
各校 全体の合格率

各校 新卒の合格率

卒業試験での不合格・当日の体調不良などによる未受験者数は452名であり、約5名に1名が出願をしたが受験をしなかった。
各校 既卒の合格率
各校、新卒者と比較して既卒者の合格率が低い傾向にある中、東京歯科大学は既卒者7名中7名全員が合格しており、合格率100%となっている。
国立・公立各校 新卒合格率の経年推移

徳島大学、新潟大学が2年連続で、合格率を上昇させている。
また、過去3年で見ると、東京医科歯科大学、岡山大学、北海道大学は平均合格率90%以上で安定している。
また、過去5年で見ると、東京医科歯科大学は平均合格率90%以上で安定しており、北海道大学、岡山大学、大阪大学、九州大学は、平均合格率85%以上で安定している。
また、昨年と比較して、東北大学は16.8%、新潟大学は14.0%、鹿児島大学は12.1%合格率を上昇させている。
私立各校 新卒合格率の経年推移
東京歯科大学が安定して高い合格率を維持しており、過去5年平均合格率 94.7%は、歯学部全29校でトップである。
北海道医療大学が3年連続で合格率を上昇させている。
また、昨年と比較して、日本歯科大学松戸校、神奈川歯科大学、奥羽大学、岩手医科大学は合格率を15%以上高めている。

2,059名の新人歯科医師の皆様、大変おめでとうございます。皆様の歯科医師人生が素晴らしいものになることを心より願っております。