詰め物やかぶせ物といった歯科材料の製造販売会社、YAMAKIN（ヤマキン、大阪市）は2022年7月、本社を大阪市から工場のある高知県香南市に移転する。同社は1991年、同市で工場を操業して以来、工場を増設するなどして製造関連業務は高知に全面移管している。本社機能も移し高知の地場企業として再出発する。

20日、山本樹育（しげなり）社長が高知県庁を訪れ浜田省司知事に本社移転を説明した。県は地元雇用を働きかけるなどヤマキンを支援してきた。

山本社長は浜田知事に「現在、高知大学医学部と歯科医療のデジタル化を進めている。今までも高知で産学官連携に取り組み事業を拡大してきた。22年は創業65年なので、それを契機に本社を移転することにした」と説明した。