マスク不足で…歯科医院「仕事にならない」 手袋や消毒用アルコールも仕入れが困難に(メ〜テレ(名古屋テレビ)) - Yahoo!ニュース


マスク不足で…歯科医院「仕事にならない」 手袋や消毒用アルコールも仕入れが困難に

2/13(木) 20:02配信
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、受験シーズンの予備校は厳戒態勢に。
 そして、マスクなどの不足により、歯科医院などの医療機関からも不安の声が上がっています。
マスクや加湿器も完備…予備校も感染症対策
 大学受験シーズンのこの時期、名古屋市昭和区の予備校「MEIRIN高校館 御器所校」では、感染症の予防に気をつかっていました。

この予備校では、去年12月からマスクや消毒液を用意し、受験生が自由に使えるようにしています。

「家ではマスクが少なくなってきた。塾で用意されたマスクを使えるのでありがたい」(受験生)
 また、教室には加湿器を設置し、生徒にはできるだけ席を離して座ってもらうなど、感染症予防をしています。

国公立大学の個別試験は、2月25日から始まり3月12日ごろまで続きます。
 受験生にとって、この時期の体調管理は特に大事です。

「電車ではつり革は触らないようにしている。家族と鍋を食べるときは、分けてもらうようにしている」
「ご飯を食べる前は、特に入念に手首の方までせっけんで手を洗って、1年間好きなことも我慢して勉強してきたので、ここで体調を崩して無駄にしたら悔しいので、ここ1~2週間は全力で頑張っていきたい」(受験生)
歯科医院ではマスクや手袋が不足…「仕事にならない」
 名古屋市中区の「長谷川亨・歯科クリニック」では、業務に支障が出かねない事態に直面しています。

「マスクとアルコールの消毒液が不足しています」(長谷川亨・歯科クリニック 長谷川亨 院長)

毎日の治療で欠かせない「マスク」。
 2月はじめ、複数の販売業者から「在庫が不足しているため、注文のキャンセルや制限をする」という連絡が相次ぎました。
 患者を治療した後に、必ず使う「消毒用のアルコール」も、仕入れるのが難しくなっています。

「医療で使うものは、使用する量が決まっているので、そんなにたくさん在庫を持たないから、急に販売側が受注できなくなるととても困る」(長谷川亨院長)
 さらに、1日で200枚以上使う「手袋」にも影響が…。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、手袋を販売する業者への注文が急激に増えているといいます。
 そのため、販売業者は、手袋の買い占めを防止するために、受注の数を制限しているということです。

「誰かが大量に買い占めると流通しなくなるので、流通側で調整してもらいたい」(長谷川亨院長)

この状況が続くと、患者の受け入れにも影響が出るかもしれません。

「マスクや消毒液がないと、仕事にならないというか、こちらこそ患者さんを制限しないといけないかなという状態だと思う」(長谷川亨院長)
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医療機関のマスク不足は解消する見通し…一般家庭はまだ先になるか
 医療機関でもマスクが足りないという状況になっています。

 マスクは多くを中国からの輸入に頼っているため、現在、品薄状態が続いていて、政府は1月、国内メーカーに対して24時間態勢での生産など増産を要請していました。

 菅官房長官は12日、「来週以降、週に1億枚以上供給できる見通し」と説明しました。

一般家庭のマスク不足解消はまだ先か
 そして、マスク不足が実際に解消されるのかについてです。
 マスクなどの衛生用品メーカーなどでつくる一般社団法人 日本衛生材料工業連合会によりますと、医療機関だけに限れば、来週にもマスク不足が解消されるのではないかということです。

 ただし、来週中に一般家庭まで解消されるのは難しいのではないかという見通しを立てていました。

(2月13日(木)15:46~放送 メ~テレ『アップ!』より)


最終更新:2/13(木) 20:02
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