「3歳児のむし歯率」が最も高い県はどこか | 健康


「3歳児のむし歯率」が最も高い県はどこか

ワースト県は28.8%、ベスト県は11.8%

むし歯有病率は、地域差が大きい(写真:TATSU / PIXTA)

歯の健康維持は、体全体の健康を維持するためにも重要であるといわれています。厚生労働省では、健康寿命を伸ばし健康寿命の地域差を縮小するために、健康に関する目標数値をいくつか設定しています(「健康日本21(第二次)」)。

歯や口腔の健康に関しては、子ども時代にはむし歯の削減、大人になってからは歯周疾患の予防、高齢期には多くの歯を残すことに重点が置かれています。80歳で20本以上自分の歯を持つことを目指す「8020運動」は、およそ30年前から厚生労働省と日本歯科医師会等によって進められており、2016年の調査では80歳のおよそ半分が達成しています。

いまやむし歯を持つ3歳児は2割未満

日本における歯科保健政策の歴史は長く、むし歯対策を中心に進められてきたといえるでしょう。6月4日を「むし歯予防の日」と定められたのは、昭和3年(1928年)で実に90年も昔のことになります。その成果として、現在ではむし歯を持つ子どもは急速に減少しています。

むし歯に関して、厚生労働省は『健康日本21(第二次)』の中で「3歳児でう蝕(むし歯)がない者の割合が80%以上である都道府県の増加」「12歳児の1人平均う歯が1.0歯未満である都道府県の増加」を目標に掲げており、いずれもすでにクリアしています。

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  • NO NAME7561bc760f69
    このデータって意外に読み方が難しくて意味がないとは言わないが、読み方を理解しないといけないんだよな。

    まず有病率に関してはかなり前の話だが探針を使用しなくなって時と虫歯が急激に減ってる時期が一致する。
    逆を言うと探針で虫歯を量産(いわゆる検査ではなく正常歯牙を破壊するという意味)するいっぽう、あんな光量をどうするかの規定がないとか、いい加減な状態では検査では視診すらできない状況で見落としているケースが多々ある。

    その一方で平均1.0本もトリックがあって、何千が0本で1人が20本というケースが多いし、1本だけ残根状態の人と20本が表面ほんの少し虫歯になってるだけだとどっちが重篤なの?という話にもなる。

    この手のデータは普通に公開されている話なんですけど読み方をわからずにいると"減ってよかった"ですむ話で終わるんだよな。
    up9
    down3
    2017/12/15 10:10
  • NO NAMEff6d8891fe7a
    >最近は共働きで子供の口の中まで見ていられないのか、知識はあってもやらない親が増えて、逆に虫歯が増えて来た気がします。

    それだと、大都市圏で虫歯の子が少なくて、地方が多い説明にならない。地方の方が親の知識はないが、子どもと接する機会は多いはず。
    やっぱり知識だと思う。食後30分は磨いてはいけないとか(歯の再石灰化にそれだけ掛かる)。
    up6
    down1
    2017/12/15 10:53
  • NO NAME7561bc760f69
    今は変色と実質欠損で虫歯に認定だが、昔はプラス探針でさわって引っかかりがあると虫歯に認定していた。

    問題は暗い口の中で変色をどれだけもみけられうのか?という話。
    今検査の規定でライトが要るとかそういう話はない。
    医院だと無影灯があるが、役場とかでするとその手のものがほとんど無い。
    困った医者はペンライトとか持ってきてるが、それで本当に見えるのかというレベル。
    それで上位のところは歯学部があって、やたらとフッ素を塗ってるところが多かったりする。
    その件もあって虫歯が減らないと困る厚労省や歯科医師会がしているトリックだよ。
    フッ素が効いて減ってますと言いたいから、検査を変えて減ったことにしてる。
    厳密に旧来の方式にたらほとんど変わらないレベルだろう。
    そもそもフッ素を塗っててもちゃんと歯磨きをしないと虫歯になるし、ちゃんと歯磨きが出来ればフッ素を塗らなくても虫歯にならない。
    up4
    down1
    2017/12/15 13:38
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ページ: 2

ところが、むし歯有病率は、地域差が大きいことが知られています。都道府県別の3歳児むし歯有病率の推移をみると、いずれの都道府県でも急速に改善しているものの、その水準は地域によって異なります。

むし歯有病率が低い都道府県と高い都道府県の顔ぶれに近年変わりはなく、傾向として都市部で低く、地方部で比較的高い水準で推移しています。2014年調査をみると、むし歯有病率が最も低い愛知県と、最も高い青森県では17.0ポイント(約2.4倍)もの差がありました。

定期的な歯科検診とメンテナンスの習慣が大切

この地域差は、食生活を中心とする生活習慣の違いなどが原因と考えられています。子どものむし歯は、家族から感染することが多いことから、親世代への歯・口腔ケアに関する情報の周知が重要です。

また、子どものむし歯の8割以上が、歯ブラシの届かない奥歯から発生しています。そのため、歯磨き習慣に任せるのではなく、子どものうちから定期的な歯科検診とメンテナンスを受ける習慣が必要です。幼少期からの心掛け次第で、「一生もの」の歯が手に入るのではないでしょうか。