北海道エア・ウォーター、歯科事業を強化


北海道エア・ウォーター、歯科事業を強化

 産業ガス大手のエア・ウォーターは21日、子会社の北海道エア・ウォーター(札幌市)が歯科医療器具の販売などを手掛ける子会社を持つSDL・HD(同)と資本業務提携すると発表した。SDL・HD子会社の販路を活用し、エア・ウォーターグループの医療関連事業の拡充を目指す。
 北海道エア・ウォーターが9日付でSDL・HD株の34.2%を取得した。SDL・HDは子会社に、道内最大規模の歯科技工所で道内約800の歯科医院との取引がある札幌デンタル・ラボラトリーを持つ。
 札幌デンタル・ラボラトリーの歯科医院向けの販路を活用し、エア・ウォーターグループが取り扱う歯科診療用品や衛生材料の販売、歯科器材の滅菌業務の受託増など既存事業の拡大を狙う。物流インフラなどの相互利用の検討も進め、歯科商材の配送コストを削減して競争力を高める。
 エア・ウォーターは製造業向けの産業ガスが主力だが、利益率の高い医療関連分野の強化も進めている。歯科事業には2011年から参入した。歯科医療など成長が見込まれる「くらし医療」分野に力を入れていく。


2018年2月22日7

エア・ウォーター、歯科医療器具販売等の札幌デンタル・ラボラトリーの親会社と資本業務提携

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医療関連事業等のエア・ウォーター【4088】のグループ会社である北海道エア・ウォーターは、歯科医療に関する材料・金属・器具の販売を行う札幌デンタル・ラボラトリーの親会社であるSDL・HDとの間で資本業務提携を行い、SDL・HDが実施する第三者割当増資を引き受ける方法によりSDL・HD株式の34.2%を取得したと発表した。
エア・ウォーターグループの医療関連事業は、医療用ガスをはじめ、病院設備や医療機器、病院業務のアウトソーシング受託といった医療機関向けのビジネスを中心に成長してきたが、近年は、こうした高度医療分野にかかる事業基盤を強化する一方で、高齢化社会の進展とあいまって今後も大きな成長が期待できる「くらしの医療」分野への事業領域の拡大にも注力している。
こうした事業成長戦略に基づき、エア・ウォーターは、2011年に歯科技工機器の製造・販売を行うデンケン、また、2012年に歯科技工材料の製造・販売を行うハイデンタル・ジャパン株式会社を子会社化することによって歯科事業に本格参入した。2017年には、歯科診療用品全般の通信販売を行う歯愛メディカルと資本業務提携を行い、全国の歯科医院や歯科技工所向けを中心に歯科事業の拡大を図っている。
札幌デンタルグループは、北海道で最大規模の歯科技工所であり、道内約800の歯科医院を得意先に持つほか、傘下の医療法人を通じて歯科医院(札幌市内に2カ所)を経営している。
エア・ウォーターグループは、札幌デンタルグループが道内に有する歯科医院向けの販路を活かし、歯科診療用品や衛生材料等の販売を拡大することが可能になるとともに、歯科医院向けに展開する歯科器材の滅菌業務受託など、医療サービスの分野でも大きなシナジー効果が期待でき、また、札幌デンタルグループにおいてもエア・ウォーターグループが道内に有するLPガス等の販売・物流インフラを活用することで、歯科商材の配送にかかるコスト低減やアフターサービスの充実化を図ることが可能になるほか、エア・ウォーターグループの歯科関連事業との連携や海外ネットワークを活用した販路の拡大を期待、今回の資本業務提携に至った。
株式会社札幌デンタル・ラボラトリーの概要
会社名:株式会社札幌デンタル・ラボラトリー
所在地:札幌市北区北24条西2丁目3-26
代表者:代表取締役CEO 山賀 英司
事業内容:歯科技工全般、歯科医療に関する材料・金属・器具の販売
創業:1968年4月1日 ※法人設立は1972年5月4日
親会社:株式会社SDL・HD