東和ハイシステム、歯科向け電子カルテ特化: 日本経済新聞


東和ハイシステム、歯科向け電子カルテ特化

新規公開株の横顔


2020年12月16日 21:00


歯科医院向けの電子カルテシステムの開発・販売を手掛ける。保険診療報酬の請求に関わるレセプト、診療記録にかかるカルテ、患者の治療計画や検査結果などの情報、医院運営の効率化につながる機能を一元的に管理できるのが特徴だ。日立製作所のデータベースソフトを活用し、電子カルテに必要な高い機密性も確保している。

西日本を中心に23拠点に社員約100人を配置する。約3100件の歯科医院へ直接訪問し、サポートサービスを提供する。来春をメドに診療予約や、オンライン診療や経営分析などのクラウド型サービスを電子カルテシステムと結合予定だ。

上場の狙いは知名度や信頼度向上による人材の確保だ。電子カルテのニーズは高まっており、関西や関東の営業拠点を拡充してスタッフを増やす考え。1978年創業。創業者の石井滋久代表が現在発行株式総数の88.9%を所有し、引き続き大株主となる。