三井物産、3Dプリンター利用の歯列矯正 エステ向け拡大展開

2018年(平成30年) 419日 木曜日(赤口)
[ 医療・健康・食品 ]
三井物産、3Dプリンター利用の歯列矯正 エステ向け拡大展開
(2018/4/18 05:00)
  • 3Dプリンターで作製したマウスピース


三井物産は歯科関連事業で、3Dプリンターを用いて作製したマウスピースによる歯列矯正の普及拡大に乗り出す。これまで関東を中心に歯科医師向けのセミナーを開いてきたが、関西圏でも実施。利用者向けには企業などの福利厚生の一環として割引価格で矯正が受けられるサービスを展開する。現在、美容業向けに営業提案をしており、今後はエステなど他業態にもサービスを広げていく。
マウスピース矯正は専門医だけでなく、一般歯科医でも治療が行える。普及に向け数カ月に1回のペースで歯科医向けセミナーを開いている。同セミナーを修了した認定歯科医数は3月末時点で約1000人超となった。
今後は歯科医への周知とともに、「一般向けに認知度を高める取り組みを加速していきたい」(三井物産先端材料事業部)としている。企業などの福利厚生として従業員向けの提案を行うなど、対消費者向けの訴求を本格展開する。
マウスピース矯正は歯科技工物販売大手の成田デンタル(千葉市)などと共同で設立し、三井物産が30%出資するSmile TRU Japan(東京都中央区)を通じ展開。同社は歯列矯正用マウスピースを製造販売している。
国内で歯型模型をレーザースキャニングマシンで3Dデータにし、米国本部のSmile TRUに送る。現地で矯正後の歯並び予測を3D画像を用いてデザインし、マウスピース作製は日本で行う。
治療にあたっては、マウスピース矯正に適応するかどうかを歯科医師が診断する必要がある。
同治療はワイヤを使った一般的な治療法に比べ安価で、患者にかかる負担も軽いとされている。
(2018/4/18 05:00)
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