三井物産、歯科領域で投資拡大 新素材・デジタル技術活用

三井物産、歯科領域で投資拡大 新素材・デジタル技術活用

(2019/1/23 05:00)

左から M&D中原社長、バイテック鷲巣社長、三井物産加藤パフォーマンスマテリアルズ本部長(同社発表資料から)
三井物産は完全子会社のM&D Innovations(東京都千代田区)を通じ、歯科医院の運営支援や入れ歯の製造販売、歯列矯正関連サービスなどを拡大する。歯科領域で事業を展開する企業への出資参画などにより、同分野での成長を図る。
併せて三井物産が持つデジタル分野の知見や先端材料の調達・販売網などを生かし、出資先との協業や新たなサービスの開発を進める。
M&Dは三井物産が2018年11月に設立した新会社で、同月に入れ歯の製造販売などを手がけるバイテック・グローバル・ジャパン(東京都中央区)に出資参画した。
バイテックは、ブリッジやインプラントに代わる新しい選択肢としてシリコーン加工を施した入れ歯「コンフォートシリーズ」を製造販売。歯科医や歯科技工士がオーダーメードの入れ歯治療を提供する歯科医院グループの運営支援も行っている。
M&Dは今後、歯科領域で革新的な予防や治療に関わる製品・サービスを提供する事業への投資を継続する。三井物産は成長分野の一つであるヘルスケア領域で、新素材やデジタル技術などを活用した歯科治療の高度化や質的向上につながる事業展開を目指す。
(2019/1/23 05:00)