香港系投資ファンド、歯科システム大手のノーザを買収

香港系投資ファンドのCLSAキャピタルパートナーズは歯科情報システム大手のノーザ(東京・中野、石浜人樹社長)を買収した。買収額は80億円前後とみられる。歯科医院で省力化につながるシステムは需要増が予想され、CLSAも成長を期待できると判断した。経営にも参加し、3~5年での上場をめざす。  CLSAはノーザの株式の85%の株式を創業関係者から取得した。取締役を3人派遣し、上場に向けて経営体制を整備する。現在の経営者にも今後15%までの株式の取得を認める。株式の過半をCLSAが取得するが、現在の経営陣も残る。  ノーザは、歯科医院で患者のカルテ情報の一覧や、診療報酬明細書(レセプト)を作成できるソフトウエアで国内首位。2017年5月期の売上高は46億円で、2年後に3割増をめざす。CLSAはアパレル展開で東証1部上場のバロックジャパンリミテッドのほか、美容院大手や学習塾などへの投資実績がある。