医療機関サイト:「術前→術後」写真禁止 勘違い防ぐため - 毎日新聞
「術前→術後」写真禁止 勘違い防ぐため
毎日新聞2017年10月25日 20時43分(最終更新 10月26日 08時22分)
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二重まぶた、脂肪吸引、歯のセラミック加工などの施術・治療の前後の差を示す「ビフォーアフター」の写真を医療機関のウェブサイトで掲載することが、原則禁止されることになった。厚生労働省が25日の有識者検討会に示し、了承された。美容医療の広告で消費者トラブルが多発しているのを受けた対応で、来年6月までに規制が始まる。
医療機関のウェブサイトは、今年6月成立した改正医療法で、看板やテレビCMなどと同様の「広告」と位置づけられた。来年6月までに施行され、虚偽や誇大な内容の表示は罰則付きで禁じられる。
厚労省は、利用者側が検索して読むというウェブサイトの特性を考慮し、CMなどでは認めていない治療効果の説明などは一定条件下で認める方針。しかし施術前後の写真については、加工や修整をしていなくても「誰もが同じ効果が得られると患者が勘違いして飛びつく恐れがある」と判断し、省令で禁止することにした。
ただし、学会のサイトでの掲載は、特定の医療機関の宣伝とはならないとして認める。
規制対象とするサイトには、医療機関がスポンサーになっている医療情報サイトやランキングサイト、医療機関のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も含む。患者個人が広告料をもらわずにブログや口コミサイトに感想を書き込む場合は、広告に当たらないとした。【熊谷豪】
