【群馬発 輝く】アイ・エス・プライム 初めて舞い込んだアプリの制作依頼は地元の歯科医師会からだった。
【会社概要】アイ・エス・プライム
▽本社=群馬県桐生市本町3-5-3 (電)(0277・46・7608)
▽設立=2010年4月
▽資本金=300万円
▽従業員=4人
▽売上高=3000万円(17年度見込み)
▽事業内容=ソフトウエア開発・ハードウエア開発
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□石原則和社長
■双方が困っていることを解決したい
--社名の由来は
「アイはインフォメーション、イノベーション、エスはシステム、サービス、プライムは最高のという意味でこの名前にした」
--パッケージ商品も販売しているのか
「ほぼ全て個別対応。営業をしているわけでもなく、口コミで顧客を紹介してもらう」
--今までアプリを提供した業種は
「建築、土木、ガス、歯科医、アパレルなどの小売りも」
--猫製品を手がける「ビットカプセル」として今後、挑戦したいことは
「次は健康管理に挑戦したい。猫は腎臓病にかかることが多く、トイレの回数や水を飲んだ量で判断できるため、センサーを設置して極端に回数が減るなど異変を検知した場合、飼い主のスマートフォンに伝えるシステムを作りたい。助かる猫も増えると思う。まさに本業が生かせる」
--他社の取り組みで参考になるものや共感したのは
「双方が困っていることを解決する、そういった仕事がやりたい。月極駐車場のオーナーと契約し、空いているスペースを一般向けに貸し出す事業を行う『akippa』(あきっぱ)の事業はすばらしい。都内などでは、満車でどこにも止められないということがたびたびある。akippaはそこに目をつけた。オーナーさんには増収になるし、一般のドライバーは余裕をもって車を止めることができる」
--将来的な東京進出は
「本社を桐生から離すことはない。営業所を東京に置くことはあるかもしれない。ただ、地元には大変お世話になった。もっと会社を大きくして、積極的に採用できるようにしたい。できれば社員も“群馬県産"でそろえたい(笑)」
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【プロフィル】石原則和
いしはら・のりかず 桐生工業高を卒業後、大手電機メーカーに就職。ソフトウェア開発会社へ転職後、2010年に起業。48歳。群馬県出身。
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≪イチ押し!≫
■インテリアとしてのキャットハウス
地元桐生の名産品である生地を使用したピーナツ型のキャットハウスは2016年の「グッドデザインぐんま」に選ばれた。1枚布を袋状に縫い合わせたトンネル型になっている。洗濯が可能でペットを清潔に保てる。
「道楽というか趣味のようなかたちで始めた」というキャットハウスの製作だが、こだわりは多い。
自身が使用するために中国製キャットタワーを購入した際、飛びだした金具で猫がけがをした経験があり、たとえ割高になっても、国産にこだわる。
「ペット用品ではなく、目指しているのはインテリア」と石原社長は語る。
現在、県内のだるまの製作を手掛ける張り子業者やハンドメードギターの会社に発注し、高級キャットハウスを製作中だ。
